タイトル


平成三十年三月二十五日

大 賞

 うさぎにも見せる卒園証書かな
杉岡壱風 様

荒川区長賞

 花見客下ろせば元の漁舟
町田和義 様

東京都俳句連盟賞

 陸奥の海見る雛のみな無口
齋藤 博 様

東京商工会議所 荒川支部会長賞

 肉食も草食もゐて涅槃絵図
金澤諒和 様

入選作品
 
 五位 父祖の田の春は水より動きけり
坂本正夫 様

 位 どの子にも天は広がり卒業す
木嶋政治 様

 七位 凧揚げて空たのもしく見上げけり
人見 正 様

 八位 固まってまた角張って入学す
 一草 様

 位 直角の教科書のかど風光る
清水良郎 様

 位 涅槃西風遺骨代はりの貝拾ふ
関根通紀 様

 十一位 鳥帰る展望台は望郷台
中荒井茂 様

 十二 弔ひの途次の三叉路かげろひぬ
不破元之 様

 十三 芭蕉像見仰ぐ千住の葱坊主
倉本 岬 様

 十四位 時止めて遺愛の時計あたたかし
高木一惠 様

 十五位 音もなく帰りてをりぬ合格子
岩岡正子 様

 十六位 児を叱る母に笑みあり春の泥
𠮷浦百合子 様

 十七位 火の走り沓音高きお水取り
堀ノ内和夫 様

 十八位 春の虹いつもの駅のひとつ先
三嶋重信

 十九位 朧夜を灯してハマのジャズ喫茶
 卓 様

 二十位 神牛の鼻てかてかと水温む
太田正之 様

 二十一位 自転車の光つらねて入学す
増田信雄 様

 二十二位 春の風すぐ落ちたがる竹とんぼ
長友明子 様

 二十三位 序破急の太鼓に合せ囀れり
𠮷本つま子 様

 二十四位 生徒より先生多い春の雲
柴田健次 様

 二十五位 花のもと鳥啼き風となるも良し
福田秀樹 様

 二十六位 黄砂降る戦の匂ひ含ませて
鐘居寿子 様

 二十七位 父と子の素振り百回春の朝
河田公枝 様

 二十八位 素戔嗚尊の御魂やすらひ水温む
加藤久枝 様

 二十九位 墓を去るてもとさびしき春ショール
越川ミトミ 様

 三十位 コーランの流るる大河鳥帰る
鈴木玲子 様


岸本尚毅 講師賞
 
 土手一面かもめ腹這ふ春一番
竹腰裕子 様

素盞雄神社賞

 桃の花会ひたき時は瞼閉づ
関美奈子 様


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